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週末に雨が多いこのごろである。
しかし、外壁には防水紙が貼られているので、家の中に雨が入り込むことはない。
工事も順調に進んでるようだ。
外壁として張られるサイディングの施工や内壁の基板になるボードの張りつけ工事も間もなくと聞いている。
こんな時期の二月二十八日(金)の夕方、岡崎氏から電話が入った。
サイディングは二色の色分けを予定している。
概ね一階から二階に当たる部分はストーン調で、それより上部は無地になる予定だ。
そして、その境目には幕板といって、幅二十センチ程度の黒っぽい帯が入る。
なぜ幕板を入れるのかというと、これは、サイディングの面積があまり大きくなると壁面にズレや歪みが生じたときコーキングの場所が割れたりするのを防止するためである。
もう一つは、のっぺらぼうの壁面にアクセントを与えてくれる役割もあるようだ。
この幕板の位置も図面に出ている。
しかし、バァーナの社長がよくよく見てみると少し下に偏っているように思えるが、このままの位置でよいかどうかという確認だった。
そう言われて図面を見てみると、確かにやや下に寄っているかも知れない。
二階建てならこれでよいが、三階建てであるので幕板から上の面積が広く、少しバランスが悪いようだ。
室内の間取りや装備にはずいぶん気を遣ってきたし、コンセントの位置や照明も、今いろいろと考えているところだ。もちろん、サイディングの色や模様なども十分に考えた上で選んでいる。
しかし、外壁の仕切りの位置については深く考えたことはない。
今、よくよく考えてみると、家の外観を決定する重要な要素である。
そういえば、幕板の高さが不つりあいのため、不格好になっている家をよく見かける。
翌土曜日には、このことでバァーナに出かけることにする。
社長は、実際に色を塗ってみないと実感がないので、といって図面に色鉛筆で塗り分けながら外観を想像してみた。
サイディングの幅は四、五十センチくらいのものだろうか。
下部のサイディングを二枚分ほど上部に延ばせば、幕板の高さのバランスがよさそうである。
これで一件落着というところ。
次は【階段まわりは家の顔】です。
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