バァーナホームでは新築を建てたお客様から実際にお叱りをうけた内容とその対応について包み隠さず公開しております。

ふと、去年の秋に新聞に折り込まれていた一枚のチラシを思い出した。

ファイルに綴じておいたのですぐに出せた。「日本の家は高すぎる。これだけの価格でこれだけの家が建ちます。」という内容のチラシだった。

正直、このチラシの内容を信用しているわけでもなく、こんなに安い価格で家が建つと思っていなかった。
どうせ大した家ではないだろうと思っていた。

大手ハウスメーカーは展示場会場を持っている。
見て、手でさわって実感できるのは大きな強みである。
バァーナホームなんて、聞いたことも見たこともない。しかし、千里の展示場会場を何度も見学していると、これだけのモデルハウスを構え、係員を常駐させるなどその維持管理にもずいぶん金がかかっているのだろうから、当然、価格も高くなるだろう。

別の業者にも聞いてみる値打ちはありそうだ。

お盆のさ中、八月十四日に妻と一緒に高槻の「バァーナホーム」というところを尋ねた。
お盆だから、ひょっとすると休業かとも思ったが、事務所に一人、人の姿が見えた。
しかし、盆休みなので、ドアに鍵が掛かっていた。
私達に気がついて、その人は、私達二人を事務所に入れてくれた。
その人、後に分かったのだが、バァーナホームの社長の塚本さんだったのである。

社長だから、休みでも何かの仕事をしておられたのだろう。
迷惑だったかもしれないが一時間ほど話ができた。
半信半疑、話を聞き、なぜ、このような安い価格で家が建つのか、説明を受けた。

大手メーカーは、モデルハウスの維持管理に莫大な経費がかかる。
宣伝費も相当なもの。
建築士以外にデザイナーを置いているメーカーもある。

実際に家を建てるとなると、ミキサー車や資材搬入のトラックが通行する道路にはガードマンが立つ。
家以外のところに大きな経費が必要だといわれた。
私は納得した。

自宅の地名、土地の面積や状況を知らせ、三階建てを建てたいと言った。
一階に玄関と納戸、将来、母親が住むのであろう和室を。
二階はダイニングとリビングを。
三階は書斎と寝室を、とプランを告げると、社長は、「三階建てが必要ですか？それだけの土地があり、当面二人が住むのに二階建てで十分でしょう。」と軽くあしらわれた。

当初、今より広い土地に住まいをしたかった。
今でもその希望は潜在している。
もし、この土地で家を建て替えるなら三階建てにして、少しは庭を広くしたいと思っていた。

しかし、この土地、三十坪を超えてしかも南に面する間口が十メートル近くある。
その上住宅環境のよい場所だ。「二階建てで十分じゃないですか。」と念を押されたかっこうだ。

帰り際に、「近くの野田というところで、今、建てている家がある。この日曜日に見学会をするから、見に来られては・・・・・。」と説明された。

次は【バァーナが建てた家（その一）】です。

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