バァーナホームでは新築を建てたお客様から実際にお叱りをうけた内容とその対応について包み隠さず公開しております。

翌日は雨。

このところ、日曜によく雨が降る。
工事は、日曜は休みだからその点ではよいのかも知れないが、まだ壁が付けられていないので、家の内部に雨が入り込んでいる。

午後に雨が上がったので、妻と二人で見に行くことになった。
二階のサッシは、すでに取り替えられていた。
仕事は早い。

玄関のドアサッシの位置について、妻と相談した。
「できれば変えてほしい。」とはもっともなこと。
玄関収納の奥行きを確認してから判断することにした。

このような軸組工法では、柱と柱の間に筋交いが入っている。
入っていない箇所には柱の半分くらいの厚みの真柱が入っている。

ところで、エアコンを付けるとすれば、大体は壁に付けることになるし、額や掛け時計も壁に掛けることになる。

エアコンの配管は、この筋交いや真柱を避けなければならない。
逆に、額や掛け時計などは、真柱にかかるようにすれば強度が高くなる。

しかし、内壁のボードが張られクロスが張られてしまえば、どこに筋交いがあってどこに真柱があったのか分からなくなってしまう。

真柱がどの位置にあって、筋交いがどの位置にあるのかは、平面図に出てはいるが、実際の柱の太さや高さなどは図面を見ても素人には分かりにくい。

念のために家の内側から各壁面の写真を撮っておけば後々安心だと思った。

今日は日曜日。
大工さんがおられると仕事の邪魔になるので、今日が好機だ。
各階ごとに壁の構造をカメラに収めた。

家に帰り、玄関収納の寸法を調べてみた。
奥行きは四十二センチである。
これではかなりはみ出してくる。

それでも支障はないが、できれば玄関ドアを右へ寄せたい。
基礎ができているとはいえ、今なら十分可能だと思う。

それにもう一つ。
西側からの外部収納庫は、私の日曜大工道具を納めるのにどうしても必要としているもの。
しかし、大きな収納庫を取れば、室内が狭くなる。
幅一メートル高さ二メートルのものと、幅一、五メートル高さ一メートルの二つを用意している。
もちろん、いずれも外部から収納できるようにしてある。

はじめは欲があって、収納は広い方がいい、と思ってこのようにしたが、いざ、建物の外観が固まってくると、「待てよ、ここの収納は、内部から出し入れできる方がいいかも知れない。」と考えが変わってきた。

しかし、外部は外部で活用のしやすいメリットは十分にある。
どうしようかと、妻に相談。

「大は小を兼ねる」というが、「内は外を兼ねる」とも言い換えることができそうだ。
ビールや保存食を入れておくにも便利、と思ってつくった収納庫だが、内部でも活用価値は大きい。
かえって、外から出し入れするより、取り出したり入れたりするのは内部の方が使い勝手がよい。

明日は勤務がないから、できるだけ早く現場の棟梁にお願いしてみることになった。

次は【第四部　家を建てるのに「融通が利く」ということはたいへん重要なことである】【早速設計の変更】です。

• <前へ
• 一覧に戻る
• 次へ>