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広めの納戸が役に立つ！

特に目的はないけど、いざと言うときにすぐに使えるように、一室余分に確保しておきたい。
できれば、広めの納戸も備えておきたい。そんな風に考える人もいらしゃいます。

空いている部屋があれば…

別宅に住む両親や、遠くに住む親戚が遊びに来たとき。
空いている部屋さえあれば「もう遅いから泊まっていって」とすぐに勧めることができます。
友達が来たときも同じこと。
自分の家で、こういうことが言えるのはとても気持ちのいいことです。
また、普段は何にも利用してない部屋であれば、いつもきれいに保つことができます。

納戸があれば…

引っ越しして、荷物を全て運びこんでも、まだ余裕のある納戸があれば、こんなに便利なことはありません。
安かったから、とまとめ買いしたトイレットペーパーやティッシュペーパーなども、とりあえず納戸に入れておけば、片付けたことになります。

納戸の良いところは、帰ってすぐに置くことのできる、とりあえずの置き場でもあり、そこがそのまま正式な置き場になるところ。

買い物から帰ってきて、一旦リビングまで運んで、その後生鮮食料品を冷蔵庫にしまって…などと他の用事をしているうちに、まとめ買いした日用品を数日間リビングに置きっぱなしにしてしまう、なんてこともなくなります。

また、こうして簡単に片付けることができると、部屋をきれいに保つことが習慣になり、相乗効果で家中きれいになります。
家事の効率が格段にアップするオススメのオプションなのです。

便利なものだけど、我が家に必要かどうかを考えよう

さて、ここまでいいことばかり書いてきた、余分な部屋と納戸。
しかし、来客が少ない場合や、持ち物は最小限で、シンプルに暮らしたいとおっしゃる若い人もいらしゃいます。
そういう方などには、特に必要ありませんよね。

あなたにとって、余分な部屋と納戸は本当に必要でしょうか？
今の部屋の使い方と、荷物を思い浮かべながら、考えてみましょう。

あれば便利な余分な部屋と収納、でも費用対効果で考えて

余分な部屋や納戸があれば、便利だというお話をしました。
しかし、土地も費用も潤沢にあるという場合を除いて、コストの問題が出てきます。
余分な部屋や収納を増やしたい場合には、「そのスペースの必要性」と「コスト」を比較して、検討してみましょう。

居室と収納スペースの費用の違い

一般的な居室と収納スペースでは、柱や床材、壁材などが違います。
仕上げの手間も全く異なります。
また昔ながらの押入れは、木材がむき出しになっている場合もありますが、クローゼットともなると、壁紙を貼り、引き出し、棚、ハンガーパイプなども設置したくなりませんか。

こういったものは、居室とは別の材料を使うので、費用も異なります。
つまり、１坪分のクローゼットを設けるからと言って、建築費用が坪単価分だけのアップで済むとは限らないのです。

坪単価とは…

ここで、坪単価について簡単にご説明しましょう。
コストを見積もる際に、よく使う言葉です。

広告などでも「坪単価30万円」などという言葉を目にすることも多いと思います。
坪単価は、住宅の本体工事価格を1坪当たりの価格で示したものです。つまり、一般的に建築価格÷述べ床面積（坪数）＝　建物の坪単価となります。

建築材料、仕上げ材、間取り、敷地面積など、家の条件はそれぞれに違います。
建築材料ひとつ取っても、デザイン、色、機能などの条件によって、比較的手頃なものから、なかなか手が出ないような高級品まで、様々な価格帯のものがあります。

広告で目にする坪単価は、あくまでその広告に掲載されている家の坪単価であって、これからあなたが建てる家の坪単価ではありません。
このグレードの家を建てるには、この坪単価でできますよ。という目安なのです。

「あと□坪増やしたい」というあなたの希望を、坪単価分の費用のみでまかなえる場合もあれば、それ以上にかかってしまうこともあるでしょう。
このことを頭の片隅に置きながら、余分な一部屋を増やすか、納戸を増やすか、についてじっくり検討してみましょう。