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知らなきゃ損！土地選び・・・

至極当たり前の話ですが、家を建てるには、土地が必要です。そして、土地の形や性質は、これからの家づくりに深く影響を及ぼします。
すでに土地をお持ちの方はともかく、今土地を探している方、必読です！

購入前にチェックして！

どこに家を建てようか？土地を選ぶポイントは、人によって様々です。
・毎日の通勤を考えて、駅近に。
・子供たちの学校のことを考えて、環境の良いところに。
・郊外の自然いっぱいの場所に。
・とにかく日当たりの良い場所に。
・スーパーや郵便局、病院など生活に必要な施設がすぐそばにあるところに。
などなど。

そして、その条件をクリアした上で、「広さ」と「価格」の希望も満たしていれば、「よし！ここにしよう！」となるわけです。が、ちょっと待った！その前にぜひ、これからご紹介する「土地選びのポイント」をチェックしてほしいのです。

「間取りの北側、外観の南側」

まず、その土地のどちら側に道路があるのか？を確認してください。このことが、日当たりに大きく関係するというのは以前にもお話しました。加えて、この道路の位置によって「建てられる家の性格」が大きく変わってくるでしょう。

住宅業界では、しばしば「間取りの北側、外観の南側」という言葉が使われます。つまり「北側に道路がある土地」には、間取り優先の合理的な家が建ち、「南側に道路がある土地」には、デザイン優先のかっこいい家が建つ、ということ。
ではなぜそうなるのでしょう？

北側に道路がある土地の場合…（間取り）

北側に道路がある場合、当然道路に近い北側に玄関をつくります。
風呂やトイレなどの水回りは、リビングに比べて、日当たりはそれほど重要ではありません。これらの部屋は、たいてい建物の北側に配置します。
つまり、家の正面に風呂やトイレ、洗面所などが来ることになるでしょう。

普通、これらのものには大きな窓をつけません。家の正面には、どうしても小さな窓が並ぶことになり、出窓やテラスなど、デザイン的な工夫の余地が少なくなってしまうのです。
反面、水回りを玄関の近くにまとめて配置することで、廊下の面積が少なくてすみます。
その分、部屋の広さにゆとりができるようになります。

南側に道路がある土地の場合…（間取り）

この場合、玄関は南側。日当たりが重要なリビングなどの居室も南側に。
必然的に、家の正面にはリビングルームや和室などの大きな窓が並びます。これらの窓は、種類も豊富で、デザイン的に色々な工夫が施せます。出窓をつけたり、テラスを設けたり、立派な外観にすることができるわけです。
しかし、さっきとは逆に、水回りが玄関から遠い北側に来るので、廊下のスペースを多くとらなくてはなりません。
その分、部屋のスペースが減ってしまうのです。

道路が東側や西側にある場合は？

これは、どちらの特徴も兼ね備えた折衷タイプとお考えください。

では、建物の外回り、庭などの関係はどうなんでしょう？

基本的に、オープンスペースは家の南側に持ってくることが多い。これは、日差しの確保のためです。
日当たりの良い南側に他の建物があると、日差しが遮られてしまいます。
庭や駐車場などのスペースを家の南側に配置し、隣りの建物との間を広くすれば、少しでも多く日差しが取り入れられますよね。
北側に道路がある土地は、「プライバシー重視型の庭」に、南側に道路がある土地では、「開放的でオープンな庭」になります。

北側に道路がある土地の場合…（外まわり）

家は道路のある北側に寄せ、庭を南側に。
つまり家の奥が庭になります。
表の道路から見えない位置にあるので、夏は子供たちのプールを置いて、水遊びをしたり、読書や昼寝をしたり、とプライベートを重視した空間をつくることができます。
ただし、玄関ポーチなどの空間とは分断されるため、広い土地が必要になってきますよね。

南側に道路がある土地の場合…（外まわり）

家を北側に寄せ、道路のある南側に庭を。
つまり家の手前が庭になります。
庭は、道路に面した開放的な空間に。
玄関などのエントランス空間と合わせて、庭を美しく演出したり、犬小屋を置いたりして、玄関周りを広々と見せることができます。
と同時に、外から見られても恥ずかしくないように、ある程度いつもきれいにしておく必要もありますね。

「間取りの北側、外観の南側」。土地選びの参考にしてくださいね。